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Automattic取締役会の「33時間」のクーデター未遂──マレンウェッグ氏が復権、WP Engine訴訟との関係も

米Fortuneは10月19日、WordPressの運営元Automatticで起きた経営陣の騒動の内幕を報じました。取締役会が創業者のMatt Mullenweg氏を休職扱いにしてから、約33時間で同氏が主導権を取り戻したという内容です。WordPress.comやTumblrを運営する企業の話ですが、WordPressエコシステムの先行きにも関わるため、要点を整理します。

騒動の経緯

  • 2026年9月9日、Automatticの取締役会(6人)が、CEOのMullenweg氏を有給休職とする決定を行ったと報じられています。決めたのは3人の特別委員会(元CEOのToni Schneider氏、元Yahoo社長のSue Decker氏、退役陸軍大将のAnn Dunwoody氏)で、CFOのMark Davies氏が暫定CEOに指名されました。
  • Mullenweg氏は社内Slackで、Davies氏が3人の取締役と「共謀した」と説明し、自身は休職案に反対票を投じたと伝えています。
  • 約33時間後には同氏が実権を回復。9月12日までにSchneider氏とDecker氏が辞任、Dunwoody氏は解任、Davies氏と法務責任者のAndy Missan氏は解雇されたとされます。
  • その約2週間後に、Mullenweg氏は新しい取締役会のメンバーを発表しました。

Davies氏とMissan氏が互いの退職合意書に署名し、合計約815万ドルとなったとも伝えられています(Fortuneが引用したTechCrunchの報道)。なお、暫定CFOの退任については以前の記事でも取り上げています。

理由は公表されていない

取締役会が休職を決めた理由は、公には説明されていません。Mullenweg氏も、どのように決定をひっくり返したのかは語っていないとのことです。FortuneはWP Engineとの対立が背景にあった可能性を文脈として示していますが、確定した引き金としては書いていません。Mullenweg氏は、自身の議決権が約84%だとしており、元社員は「票では勝てないため、メッセージの意味合いが強かったのかもしれない」と話しているそうです。

背景にあるWP Engineとの訴訟

  • 2024年10月にWP EngineがAutomatticを提訴。恐喝未遂や名誉毀損などを主張し、のちに独占禁止法に関する主張も加えました。
  • 2026年9月24日、連邦裁判所の判事が独禁法関連の主張を復活させたと報じられています。
  • Automatticも反訴(商標権侵害の主張)をしていますが、双方とも相手の主張を否定しています。
  • 証拠の保全をめぐっても争いがあり、10月7日の審理で担当の判事は制裁請求を退ける方向に傾いていると述べました。ただし、記事の時点で判断は示されていません。

サイト運営者への影響は

この記事は経営の内部事情が中心で、WordPress本体の開発やリリース計画への具体的な影響には触れていません。当面すぐに必要な対応はありませんが、運営元の統治やWP Engineとの訴訟の行方は、プラグインやホスティング、WordPress.orgの運営方針に波及する可能性があります。今後の動きに注意しておきましょう。

出典: Fortune「Inside the 33-hour failed boardroom coup to overthrow WordPress founder Matt Mullenweg」

記事 by
ai-taco

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