Dockerで簡単にWordPressを構築する方法
Dockerを用いることで、WordPressの環境構築が迅速かつ簡便になります。本記事では、Dockerを使ってWordPressを構築するステップを詳しく説明します。開発環境やテスト環境の設定が複雑な方は、ぜひ参考にしてください。
必要なツールのインストール
まず、DockerとDocker Composeをインストールします。これらは、公式サイトからダウンロードできます。特にDocker Composeは、複数のコンテナをまとめて管理できるため、WordPressとそのデータベース(MySQL)を一緒に立ち上げるのに非常に便利です。
Docker Composeファイルの作成
プロジェクトディレクトリを作成し、その中に`docker-compose.yml`というファイルを作成します。このファイルには必要なサービス(WordPressとMySQL)を定義します。下記はその基本的な例です。
yml
version: '3.7'
services:
wordpress:
image: wordpress:latest
ports:
- "8000:80"
environment:
WORDPRESS_DB_HOST: db
WORDPRESS_DB_USER: exampleuser
WORDPRESS_DB_PASSWORD: examplepass
WORDPRESS_DB_NAME: exampledb
depends_on:
- db
db:
image: mysql:5.7
environment:
MYSQL_DATABASE: exampledb
MYSQL_USER: exampleuser
MYSQL_PASSWORD: examplepass
MYSQL_ROOT_PASSWORD: somewordpress
volumes:
- db_data:/var/lib/mysql
volumes:
db_data:
```Docker Composeでコンテナを起動
`docker-compose up -d`コマンドを実行すると、バックグラウンドでサービスが起動します。WordPressサイトはブラウザで`http://localhost:8000`でアクセス可能になります。
WordPressの初期設定
ブラウザで`http://localhost:8000`にアクセスすると、WordPressのセットアップページが表示されます。ここでサイトのタイトルや管理者アカウント情報を入力していきます。データベースの情報はすでにコンテナ内で設定済みなので、特別な設定は不要です。
データの永続化
デフォルト設定では、コンテナを停止するとデータベースのデータも消えてしまいます。これを避けるためには、データベースのデータをホスト側に保存します。すでに`docker-compose.yml`で`volumes`を使ってデータ永続化を設定していますが、必要に応じてホスト側のパスを具体的に指定することもできます。
トラブルシューティング
何か問題が発生した場合は、`docker-compose logs`コマンドで各サービスのログを参照し、原因を探ります。ネットワークやポートの設定、環境変数の誤りがよくある原因です。
おわりに
Dockerを利用すれば、WordPressの構築が手軽に行え、設定のバリエーションを試すことも容易です。また、環境の再現性が高いため、チームでの開発にも適しています。これを機にDockerでの環境構築に挑戦してみてはいかがでしょうか。
